(7)かみごと用具


1月11日の鍬入れ節句。正月の松飾りを畑に立て、畑神さんを迎えるために「今年のアラクはヤッコイヤッコイ」と唱えながら、まわりを鍬でうなう風景

行事は昭和35年頃まで旧暦で行われていた。その後は焼畑に関する行事も新暦に変わって行われている。
焼畑に関する行事として1月11日に鍛入れ節句を行う。神様に神酒、アワ餅などを供えカトウガで「今年のアラクはヤッコイ(やわらかい)ヤッコイ」と唱えながら耕す振りをする行事である。
1月14日はダンゴバラを作る。これはサルスベリの枝にアワ餅やソバダンゴをつけてお供する。夜になるとお月様に向かって今年も豊作であるようにとお祈りする行事で、小正月行事と兼ねて行う。
1月15日の朝はアズキガユを炊き、ヌルデの木に十字の割れ目を入れたカユカキボウで、掻き雑ぜると十字の割れ目にアワが多く付けば、その年は豊作だといわれている。
8月17日から20日にかけてアワの芽が出て虫がつくので、輿に御札をつけて川に流す虫送り、ねずみ送りという行事がある。焼畑では1年で最も暇なのは、旧正月から3月中旬までの約1ケ月であり、この時期に行事が集中的に行われた。焼畑農は作付けから収穫までの間、いかに多忙であったかが想像される。

ソバ作り風景