(5)取入れ・こしらえ用具


ソバの取り入れ作業風景

取入れ用具」「こなし用具」「こしらえ用具」に分けられる。
「取入れ用具」は、南アルプスの峰に白く雪がかかる頃収穫が行われる、取り入れには手間と時間がかかり、へたをすると旧暦の正月を迎えてしまう人もいた。ホツミカマなど用いて作業がされた。
「こなし用具」は、ウドバ(こなし)と呼ばれる所に藤の繊維で編んだタホノレンを掛け、地にムシロネコザを敷いて実が外に飛び散らないようにして、こなす作業である。まずアワをこなすときは、アワタタキ台を置き、その上にアワを載せアワタタキでこなしていく。ソバの場合は、木の股を利用して作られたコジウチと呼ばれている用具で、穂先を叩き実を落としていく。実落としが終わるとフルイにかけ荒ゴミをとる。次にウチワを使い細かいゴミを取り除き、カマスアサブクロに詰め、家に持ち運びセンゴクセンプウキを用いてこなし作業を行った。
「こしらえ用具」は、こなし終えた穀物を精白しなければならない。アワはで突き皮をむき、アワ用のアラフルイを用いて製品にして、コクバココクオケに保存する。

ウドバ(こなし)作業。ウドバにタホノレンをかけ、ムシロを敷く。

こなし作業風景。コジウチでソバをこなしている。

こなし作業風景。ウチワで扇いで細かいゴミを除いている。

こなし作業風景。ミにソバやアワを入れ、ミを上下させて、さらにゴミを取り除く。