(2)ヤブ焼き用具


ヤブ焼き風景

ヤブ焼きには、4月下旬から5月にかけて、前年の秋に伐り倒しておいた木を、火が入りやすいように細切れにしていく。これをヤブコヅクリという。
次にホンギリを行いコシナタニチョウザシを用いて焼付ける場所の周囲に、火が飛火しないように防火線を切り、カトウガで枯木や枯葉をさらうと、いよいよホンゾケ(火入れ)作業に入る。
火入れの方法は風上のカシラ(上方)からシンデ(下方)に向かってヒッチャリ焼き(後ずさり)しながら火を入れる。アラクの火入れは村の男たちの共同作業で、戸長(現在の「区長」に当たる)からのふれがまわると若者全員がタイマツやカトウガを持って集まってくる。
火入れ後の地ごしらえを総称してヤビロイといい、焼き残った木をまとめて焼くツプラ焼きが終わると、ヨセカケ作業を行う。ヨセカケとは焼畑地が急傾斜なので切り株と切り株の間に燃え残った太い木を渡し杭を打ち、石や小枝などで土が落ちないようにする作業である。用具はキッカエブリオオトウガトビナタコシノコアトトリカギなどが使われた。

ツブラ焼きとヨセカケ作業風景